WORKPLACE, WORKSTYLE NIPPON SHOKUBAI CO., LTD.

DETAIL

CREDIT

PROJECT
東京本社オフィス・リニューアルプロジェクト
PROJECT MANAGEMENT
株式会社ディー・サイン
INTERIOR DESIGN
株式会社インターオフィス
YEAR
2023年
PHOTO BY
"BOUILLON" 井上 昌明 / Masaaki Inoue

INTRODUCTION

大手化学メーカー・日本触媒の東京本社オフィス・リニューアルプロジェクト。
入居から約30年の間、大きな変化のなかったオフィスを初めて大規模改修することになった為、そこで働く社員の皆さんにとっても大きな変化が伴いました。改革を成功に導くためにも初期段階から細部にわたって相談を受け、プロジェクトに伴走しました。

CONCEPT

主体的で楽しいオフィスづくりを促すための「伴走力」

市場環境の変化に対応するために、社員ひとりひとりの行動変容ができるオフィス環境を目指し「働く環境や人にも新たな化学反応を」という思いを込めて、「触媒」というサブ・コンセプトを掲げ、同ビル内でフロアの借り換えや、既存フロアのリニューアルが行われました。業務を止めずに改修を行うため、1フロアずつ改修を行い、徐々に環境に変化を持たせていきました。

リニューアルにあたり、事前にサーベイやヒアリングを実施するなどして、現状の課題や要望、目指すべきビジョンを整理して3つのゴールを設定。グループアドレスとフリーアドレスを掛け合わせた働き方も提案し、ゴールの達成に向けての全体計画を策定しました。
さらに、今回のリニューアルにより働き方も大きく変容する為、その変化に適応する仕組みが求められました。そこで各事業部の代表者を集めたワーキングチームを設置し、対話を通じてワーカー視点を重視しながらプロジェクトを進行することで、新たな働き方がよりスムーズに浸透するようサポートをしました。

STAFF COMMENT

後藤 雄亮

単なる空間の構築を手掛けるだけではなく、実現に至るまでの細かな情報共有や意思疎通プロセスを考えながらつくりあげたプロジェクトです。例えば、本プロジェクトを通してよりオフィスへ愛着を感じてもらえるように、工事期間中に壁面をペイントするイベントを社員とその家族向けに開催。また、
固定席からフリーアドレスへ完全に移行する前段階に、試行期間を設け体験してもらうことで、計画から実現までのプロセスにおいて「変化を楽しむ」

ことを意識的に実行しました。
私が経験した中でも、群を抜いて働き方の変化が
大きいプロジェクトでしたが、竣工後は働く人の服装にも自然と変化が見られるほど、意識改革にもつながった実感が持てました。より良い結果を生むには、プロセスを含めたすべてが大切だとあらためて実感しました。

曽根 果林

「環境が変われば行動が変わる。行動が変われば意識が変わる。」ディー・サインがいつも大切にしている考え方を体現できたプロジェクトだったと思います。プロジェクト進行中は、運用のしくみや場所の使い方など、細部に至るまで社員の方々の声に耳を傾けることに徹しました。プロジェクトマネジメントの立場として考えることと利用者の立場に立って伝えることの違いや、伝える際の表現を強く意識しました。これら2つの視点を持ちながら、プロジェクトを行うことが私たちの役割だと改めて実感できました。

5階の有人カフェ「CHEMI CROSS CAFE」はワーキングチームが命名。来客者からも見える位置に配置し、社内外のコミュニケーションHUBとして機能する。

「タウンホール」。社内外のミーティングやワークショップを実施するエリア。外部交流の起点としての役割も果たす。

経営会議などで利用される7階の役員会議室。大阪本社と東京本社をシームレスにつなぐMTG設備を完備している。

執務エリア。中央側は部署ごとに決められた「ワークデスク」。窓側は誰でもフリーに使える「ワークテーブル」。

執務エリア。偶発的な連携を促すため、デスクはあえて規則的には見えないレイアウトになっている。

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2023年5月に完了した本プロジェクトは、施主である株式会社⽇本触媒のワークプレイス及びワークスタイルについて、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメントを担当したプロジェクトです。