タイトなスケジュールをスムーズに進めるために、お客様に選択していただきやすい提案を心掛けました。セミナーエリアの階段状の什器が会社の文化として馴染む頃には、その光景が創造性の象徴になると思います。
地域から全国へ、開かれた意志を空間で表現した福岡オフィス移転プロジェクト
九州を中心に中堅企業の経営支援を行う地域特化型の投資ファンド、株式会社ドーガン。事業の拡大に伴い、人員の増加を見越して福岡オフィスの移転を決定しました。
新オフィスの計画にあたって実施した社内調査の結果、社員同士が自然に交流できる動線づくりが重要なテーマとなりました。そこで、セミナーや会議などの来客対応エリアと執務スペースの中間に、社員間の部署をこえたコミュニケーション促進や、来客との交流ができるコラボレーションエリアを設けることを提案。また、このエリアの正面を全面ガラス張りにすることで、地域に開かれた企業であるというアウターブランディングを表現する構想が採用されました。
「福岡を拠点に世界に通用する地場産業を育てていきたい」という経営者の想いを反映して企画されたコラボレーションエリア。執務エリアとセミナーエリアの中間に位置し、社員の交流や来客対応など多目的に使用できるオープンスペースです。そこから続く執務エリアは、人員の増加を見越し余裕のある席数を確保。デスクはあえて交互に向きを変えて配置することで、視線や動線が自然に交わりやすいレイアウトとしました。
また、コラボレーションエリアとセミナーエリアの間には、階段状の什器を設置。単なる間仕切りではなく、セミナーエリア側からは座席として利用することが可能。社員がより快適に、そして創造的に働けることでやりがいを感じられるオフィスになるよう仕立てられています。
タイトなスケジュールをスムーズに進めるために、お客様に選択していただきやすい提案を心掛けました。セミナーエリアの階段状の什器が会社の文化として馴染む頃には、その光景が創造性の象徴になると思います。
コラボレーションエリア正面。
コラボレーションエリア。カウンター上には、生命感を感じられる照明を設置。
セミナーエリアとの境界を、カーテンで仕切ることも可能 。
セミナーエリア。壁際のソファ、奥に見える階段状の造作も座席として使用可能。
意図的にデスクを交互に配置させた執務エリア。
壁面には造作棚を設け、飾り棚としても活用できる仕様に。
2025年1月に完了した本プロジェクトは、施主である株式会社ドーガンのワークプレイス(オフィス)について、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメントおよびインテリアデザイン(設計)を担当したプロジェクトです。
オフィス
〜300坪
商社・流通
「福岡から九州全域へ、そして全国へと伝番していく拠点となる場所に」という経営者の思いに応えたいという気持ちで取り組みました。これから社員の方々が活用されるなかで、社員の皆さんの色でオフィスが彩られていくのを楽しみにしています。