syncsync株式会社
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新たなフェーズへ進化するための移転プロジェクト
商空間やオフィス、ビルリニューアル等幅広い領域の設計・施工業務を手がけるsync株式会社(シンク)。
受け手から攻め手へ ー 2030年に向けて事業、人材、働き方まで新たなフェーズへと進化することをビジョンに掲げ、移転プロジェクトがスタート。「積極的に世の中に発信し、社内外の交流を増やしたい」という想いに沿い、商業施設が立ち並ぶパブリックな区画を活かしながら、新しいオフィスの姿を共に創り上げるプロジェクトでした。以前は銀行として使われていたこの場所の持つポテンシャルを引き出した仕上がりとなっています。
外から内へ。「erosion(侵食)」のグラデーション。
通行人が行き交うガラス越しのエリア〔パブリック〕と奥に広がる窓のない執務空間〔プライベート〕。外と内の境界を曖昧に区切るソリューションとして、ガラスのボックスを置くことに。ガラス面のパブリック側はそのまま、プライベート側は目隠しとなるシートを貼ることで、その透過性がグラデーションになるように調整しました。
また、syncはアーティスト支援にも取り組んでおり、様々な業種の垣根を超えた空間としてギャラリースペース sync publicを構築。イベント、来客、打合せなど多様な使い方が想定され、外部との交流が活発化されることを期待されています。
多くの柱を抱き込むようにガラス壁で覆った会議室が、パブリックとプライベートの境界を曖昧に。カーペットは会議室を境に色を濃くし、奥のエリアはグラフィックのシートによって透過性を低くしている。
むき出しのままの柱を活かしたギャラリーのようなsync public。アートに日常的に触れることで心の豊かさを醸成し、外部との接点を増やす狙い。柱周りのワークスペースは一日中利用する者もいるほどの人気ぶり。
奥の方から見たsync public。白い壁面にディスプレイされた常設のアートは、都内の地図を模したもので、不動産事業も担う同社のプロジェクト領域を象徴している。
フリーアドレスのワークステーション。デスク上のパーテーションは、ファブリックを剥がした状態が意外にも空間にマッチしたため、買い替えをせず再利用に。
ジグザグにデザインされたグラフィックのフィルムシートを貼り、透過性を低く。ガラスの透明性も活かされている。
人々が行き交う通りに面した場所にあり、外部からも興味を惹きつける洗練されたデザインに仕上がっている。
2024年5月に完了した本プロジェクトは、施主であるsync株式会社のワークプレイス(オフィス)について、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメント/インテリアデザイン(設計)を担当したプロジェクトです。
オフィス
〜300坪
サービス・インフラ
元々は商業施設向けであった区画をオフィスに仕上げる取組みでした。複数の関係者と共に生み出したアイディアが詰まっています。これから新たな交流がたくさん生まれる場となることを願っています。