空間・プロダクトとも、お客様が実際に働く・使うイメージを持てるよう、一つひとつ丁寧に進めることを心がけました。新オフィスでの業務開始後には、社員の皆様による自発的なオフィス活用の動きが見られ、当初の想定を超える活用が進んでいることをお聞きし、大変嬉しく感じています。
クロレラらしさを体現する東京オフィス移転プロジェクト
「地球の生命の原点」とも言われるクロレラを通じ、人類の健康に貢献することを目指すクロレラ工業株式会社。創立60周年を迎え、数年にわたり進行中のリブランディングプロジェクトの一環として、新しい働き方への挑戦を掲げた東京オフィス移転プロジェクトが始動しました。
クライアントの移転プロジェクトチームは、ビジョンを推進するための土台として「自発的な意見が生まれる土壌の醸成」を目指し、若手社員を中心に編成されました。フリーアドレスやペーパーレス化といった働き方改革の方針を踏まえ、私たちは具体的な改革がスムーズに実行できる新オフィスの在り方を共に考えました。今までの働き方から大きな変化を受け入れることになった社員の不安に寄り添い、オフィスの活用シーンがイメージしやすいような提案を心がけるとともに、意見を引き出しやすい場づくりにも意識して取り組みました。
クロレラらしさを体現でき、クリエイティビティを刺激するオフィスへ
クロレラカラーのグリーンと木の好バランスで温かみのあるインテリア。自然由来の製品を生み出す事業であることから、ナチュラルとインダストリアルをキーワードに、明るく活気のある雰囲気を意識しました。
ガラス面を多くすることで透明性と採光をかなえています。また通路からガラス越しに見えるコラボレーションスペースは、社外イベントも想定したつくり。社内外の交流が期待され、社員の自発的な活動を刺激する空間を実現しています。
席数やレイアウトの検討、家具の選定にもこだわり、入り口から奥へ向かって集中の度合いを高めています。フリーアドレスを導入し、空間の中で自由に働くことのイメージを具体化するため、ディー・サインのオフィス見学のほか家具のショールームには何度も足を運びました。
また、1つのエリアに対して、業務、打ち合わせ、雑談等の複数のシーンを想像していただくことで、実際に「自由に働く・使う」ことを意識しやすくなるコミュニケーションを意識しました。
空間・プロダクトとも、お客様が実際に働く・使うイメージを持てるよう、一つひとつ丁寧に進めることを心がけました。新オフィスでの業務開始後には、社員の皆様による自発的なオフィス活用の動きが見られ、当初の想定を超える活用が進んでいることをお聞きし、大変嬉しく感じています。
2024年8月に完了した本プロジェクトは、施主であるクロレラ工業株式会社のワークプレイス(オフィス)について、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメント/インテリアデザイン(設計)を担当したプロジェクトです。
オフィス
〜300坪
メーカー
お客様の働きやすさを最優先に、100坪の限られた空間に機能を凝縮しながら、意匠との両立を図るべく多くの時間をかけてレイアウトを検討しました。また、若手社員の意見を引き出す機会を通じて意思疎通を深められたことも、その後の積極的なオフィス活用につながったと感じています。