ブランド力を発信する上で重要な場所となる、ロビーやスタジオ、フォトスポットなど、各スペースの必要機能を実現させる為に、さまざまな施工体制が求められました。施主の要望に寄り添いながら、妥協せずにパートナーの選定からマネジメントを行ってきたことが、結果的に、リーグ関係者全員のパフォーマンスを向上させる一助になればうれしく思います。
JAPAN PROFESSIONAL FOOTBALL LEAGUE公益社団法人日本プロサッカーリーグ
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日本プロサッカーリーグの管理運営などを主な目的とする団体「公益社団法人日本プロサッカーリーグ」のオフィス移転プロジェクト。
日本初のプロサッカーリーグであるJリーグ、設立30周年を迎えるにあたり、団体内外の効率的なコミュニケーションを生み出し、ブランド発信拠点の場となる役割が求められていました。
スタジアムの熱を体感できる新たなブランド拠点。
スポーツの「熱、躍動感、ライブ感」を感じられるレセプションと、シンプルでナチュラルな居心地の良い空間に15%程度スポーツを感じられる執務エリアを計画する事で、リーグ関係者のパフォーマンスを最⼤化できる場所を目指しました。
Jリーグブランドとの最初の接点となるロビー には、大型のスクリーンが設置されています。スクリーンには試合前のピッチ整備など、試合をサポートする人たちの様子が常時映し出されていますが、来訪者が⾜を踏み⼊れると、その映像はサポーターの応援シーンへと切り替わり、グラフィックや音響効果によって、まるで選手がフィールドに踏み出した時のような、スタジアムの「熱」や「高揚感」を感じられる体験を生み出しました。
オフィス内は主に来客エリアと執務エリアに分かれ、⾃然光が入る窓側を主な執務スペースとし、ロビーとアクセスの良い位置にチェアマン室 や会議室が配置されています。さらに、外部コミュニケーションを促進するために、イベントスペースや、撮影専用スタジオ、SNS向けのフォトスポットも新たに設けることで、この場所がブランド発信の拠点となる設えを計画しました。
ブランド力を発信する上で重要な場所となる、ロビーやスタジオ、フォトスポットなど、各スペースの必要機能を実現させる為に、さまざまな施工体制が求められました。施主の要望に寄り添いながら、妥協せずにパートナーの選定からマネジメントを行ってきたことが、結果的に、リーグ関係者全員のパフォーマンスを向上させる一助になればうれしく思います。
ロビーに設置された大型スクリーン。
扉が開く前は、試合前の準備の様子が投影されている。
扉が開くとスタジアムの熱狂が伝わるグラフィックが出現。
ロビーの一画。1年に1回グラフィックを更新できる。
執務エリアの一画。気持よく出社できるシンプルでナチュラルな居心地の良い空間。
執務スペースのリラクゼーションスペース。飲食やコミュニケーションのための場所であり、イベント時にはイベントスペースと繋げて活用できる。
2023年6月に完了した本プロジェクトは、施主である公益社団法人日本プロサッカーリーグのワークプレイスについて、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメントを担当したプロジェクトです。
オフィス
301坪〜1,000坪
サービス・インフラ
本プロジェクトでは、ブランド力の訴求に対するコストコントロールが主要なポイントでした。特に、発信力を意識したスタジオやフォトスポットのデザイン及び設備設計については、クライアントのプロモーション担当者との相談を基に、パートナー各社と連携し、プロジェクトを進めていきました。
また、「15%スポーツ」というキーワードがあることで、「伝える」と「伝わる」の違いを実感できたことは自分にとって大きな学びでした。このコンセプトに全員が共感し、判断・行動できたことは、本プロジェクトにとって重要な要素であったと実感しています。