複雑な体制の中でのスケジュール・コスト管理が求められる、挑戦的なプロジェクトでした。挑戦に寛容なお客様、建築家、各種業者の皆様と共に、唯一無二のオフィスを創り上げることができました。
SpiderPlus & Co.スパイダープラス株式会社
![](https://design-inc.co.jp/wp-content/uploads/2022/10/01_resize.jpg)
建築DX銘柄として初の東証マザーズ上場を達成したスパイダープラス。
さらなる事業拡大と人員増大を行う中で、社内で働く人々・オフィスを訪れる人々に対して「“働く”にもっと『楽しい』を創造する」自社のミッションを改めて発信できるようなオフィスの構築を目指しました。
建築業界のアップデートを体現する会社らしい場とは何か。検討を深める中、チャレンジの体現&クリエイターのチャンスになること、の2つをコンセプトの中心に置きました。
そしてビルの平面構成がH型であったことから、H型の中央をエントランス&ラウンジエリアに、4隅それぞれをパビリオンエリアとし、各エリアの設計をそれぞれ異なる建築家へ依頼するというプロジェクトに仕立てました。
パビリオンはそれぞれ基本、自由設計とすることで、スパイダープラスの多様さ、様々な仲間と「共に」創り上げるという自社のアイデンティティを空間として表現しています。
複雑な体制の中でのスケジュール・コスト管理が求められる、挑戦的なプロジェクトでした。挑戦に寛容なお客様、建築家、各種業者の皆様と共に、唯一無二のオフィスを創り上げることができました。
Entrance & Lounge Area 設計:Canuch Inc.
建設現場で利用される構造材などの資材により構成されたエントランスファサード。
スパイダープラスのユーザーにとって身近な「現場感」を象徴する空間。
Pavilion A 設計: Takasu Gaku Design and Associates
「希望の層」と名付けたこのカーテンは、鬱屈した閉塞感・人と人との見えない壁などのネガティブなイメージとして存在するコロナ禍のフィルターを、先々も希望に満ちたものとして美しく存在する「層や膜」として可視化しています。
Pavilion B 設計:SUGAWARADAISUKE建築事務所
目的や属性の異なる人々が集い・働く新たな場の生成を目指した。「メガ・デスク」は、既存の内部空間や眼下の都市風景といった遠近様々な周辺環境の特徴によって奥行きや幅、高さを変化させ、屋根や壁、デッキへとその姿と役割を変化させる。
「Ecological Co-WorkScape」は、様々な人々と周辺環境が共存する、公園のような「共働」の生態系をつくり出している。
Pavilion C 設計:小野寺匠吾建築設計事務所
可動式什器によって作り出される可変性のあるワークスペースシステム。
曲面形状の什器が織りなす特徴的な平面が、組み合わせに応じて様々な場面を作り出す。
常にフレキシブルに移ろう雲のように、事業や働き方の可能性が無限に広がっていく、そんな執務空間を作り出すことを目指した。
Pavilion D 設計: Puddle
油絵や水彩画を描く際に、絵の具を溶いたり調合したりするために用いる板=パレット。この空間を訪れる人々が絵の具のように混ざり共鳴し合うパレットのような場を目指した。
無機質な建築下地材とガラスによってつくられた円形のパレットは、
ヒト・モノ・コトが混ざり合い、時間をかけて、彩りを育てていく場になることを願う。
2022年8月に完了した本プロジェクトは、施主であるスパイダープラス株式会社のワークプレイス(オフィス)について、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメントを担当したプロジェクトです。
オフィス
301坪〜1,000坪
IT・通信
お客さまの目指す将来像や業務特性、保有するコネクション、ビルのフロア形状など、will・can・mustが重なる点を見出せた理想的なプロジェクトです。高い難易度も、チーム全体で熱量高く取り組めました。