座る道具と座る場の間をデザインした”AGUMU Chair”だけでなく、それぞれのクリエイターの意思が強く反映された10脚の椅子を是非体験してほしいです。
「NEXT 10 CHAIRS PROJECT」は、未来を見据えた10人のクリエイターが、それぞれのビジョンを反映した10脚の椅子を生み出すプロジェクト。1964年の創業以来培ってきた技術と最新の設備で、宮内庁、迎賓館、国会議事堂をはじめ、有名ホテルや大手企業のオフィスなどに多数の特注家具を納品してきたイヨベ工芸社とディー・サインがタッグを組み、これまでにないインスピレーションあふれる作品を生み出しました。
このコレクションは、未来のライフスタイルに寄り添う美しさと新たな“座る”という体験を提供し、未来に向けた挑戦の象徴となります。挑戦から生まれる革新的なデザインの可能性を、次の世代へとつなげていくことを目指しています。
また、このプロジェクトの主催としての活動とは別に、我々は1組の参加クリエイターとして「AGUMU Chair」をデザインしました。
「AGUMU」は、あぐらの語源でもある“足組む”椅子です。
足組むとは、座る時に一方の脚を他方の脚の上に交差させて座る姿勢を指し、古くから世界中で愛されています。
単独では自由に使うことができ、複数使いでは座る距離を固定化することで、人と人が関係性を踏み込まざるを得ない距離をつくり出します。
このギリギリの距離感で、人と人のエンゲージメントを生み出す椅子です。
座る道具と座る場の間をデザインした”AGUMU Chair”だけでなく、それぞれのクリエイターの意思が強く反映された10脚の椅子を是非体験してほしいです。
目線の高さや姿勢など、どのような環境でリラックスできるかを考え、対話をするための椅子をデザインしました。
2024年9月に完了した本プロジェクトは、施主である株式会社イヨベ工芸社と協業し、株式会社ディー・サインがプロダクトデザインを担当したプロジェクトです。
〈NEXT 10 CHAIRSのWEBサイト〉
https://www.next10chairs.com/
プロダクト
床に座る日本文化を今の生活様式に取り込もうと、座る道具と座る場の間をデザインしました。使いやすさと日本らしさを込めています。