クライアントが描くブランド像に必要な要望やビジョンを表現するために、使う色を絞ってシンプルなデザインに。“素材勝負”という繊細な選択の連続でした。ベースは黒を基調にし、素材で変化を付けながら、まとまりや親和性を描いていく。その過程は簡単ではありませんでしたが、提案内容に共感していただき実現できたことで、素材同士が空間に与える影響を自らの目で体感することができました。このことは大きな学びになりました。
生活者の隙間時間や可処分時間をターゲットにしたメディア開発や、PR視点での映像制作事業、移動(モビリティ)にまつわる新規事業を展開する株式会社ニューステクノロジー。
本プロジェクトは、ニューステクノロジーのこれからを見据えたブランディングを
オフィスデザインへと落とし込み、迅速なビジネス展開に対応できる環境を作り上げることを目指しました。我々はオフィス構築のパートナーとして、プロジェクトマネジメント及びインテリアデザインを担当しました。
働きやすさと「らしさ」が、アイデンティティを生み出す。
出社を前提にしたオフィスとして執務設備や共有空間を充実させ、働きがいや誇りにつなげることと同時に、時代の変化に対応したニューステクノロジーらしいブランド価値の構築が求められていました。
デザインコンセプトは「surprise、connect、flexibility」。インパクトのあるエントランスを抜けると、コラボレーションエリアが広がり、来訪者へ「surprise」を感じさせる空間構成を目指しました。ホテルライクなデザインがなされたコラボレーションエリアは、オフィスエリアから独立してイベントやセミナーなどを開催することができ、コンセプト通りフレキシブルな活用ができる場となりました。オフィスエリアと区別しつつも、両空間の連続性を保つために、ライティングデザインで一体感を演出しています。
オフィスエリアは固定席がメインで、すべての席にサブモニターをセット。オンライン会議用の個室を充実させるなど、働きやすさや業務効率向上につながるシンプルな機能を計画しました。
クライアントが描くブランド像に必要な要望やビジョンを表現するために、使う色を絞ってシンプルなデザインに。“素材勝負”という繊細な選択の連続でした。ベースは黒を基調にし、素材で変化を付けながら、まとまりや親和性を描いていく。その過程は簡単ではありませんでしたが、提案内容に共感していただき実現できたことで、素材同士が空間に与える影響を自らの目で体感することができました。このことは大きな学びになりました。
プロジェクトをスムーズに進めていくために、クライアントが判断しやすい提案を心掛けました。インテリアデザインとプロジェクトマネジメントを自社内で完結させることで、ご要望に応じた設計調整にクイックに対応できたことも、本プロジェクトの推進力になったと感じています。クライアントのブランドを表現したコラボレーションエリアは、実際にさまざまな用途で活用されているという声をいただきました。誇りを持って働ける場所を共につくることができ、光栄に感じています。
2023年8月に完了した本プロジェクトは、施主である株式会社ニューステクノロジーのワークプレイス(オフィス)について、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメント及びインテリアデザイン(設計)を担当したプロジェクトです。
〈公式ホームページ〉
オフィス
〜300坪
広告・メディア
「社員にとって居心地の良い場を提供したい」という強い想いを汲み取りながらデザインすることに徹しました。新事業の展開を見越してコラボレーションエリアにはセキュリティラインを設けており、クライアントの「未来の事業」をも見据えた上で場を構築できたたことも印象に残っています。働く人のアイデンティティを示すオフィスづくりに携わることができ、嬉しく思っています。