WORKPLACE コワーキングスクエア金沢香林坊

DETAIL

CREDIT

PROJECT
コワーキングスペース構築プロジェクト
PROJECT MANAGEMENT
株式会社ディー・サイン
INTERIOR DESIGN
株式会社ディー・サイン
YEAR
2023年
PHOTO BY
DESIGN STUDIO IMGRAPH

INTRODUCTION

金沢市の観光地として有名な香林坊にある、商業施設の一画にコワーキングスペースを構築。地元での事業継承や起業を経験したUIターン3名からなる株式会社絶対そうしよと、ソーシャルコワーキングスタートアップ・株式会社ATOMicaが連携したプロジェクト。地元企業同士や企業と学生の連携が図れる交流拠点としてコワーキングスペースをつくることになり、我々はプロジェクトマネジメント及びインテリアデザインを担当しました。

目指したのは、金沢のあらゆる人々が気軽に立ち寄り、偶発的にコミュニケーションが生まれる場所。アートなど金沢の特色を表す要素を取り入れることも重要なポイントでした。

CONCEPT

誰もがアクセスできるオープンな交流の場。

テナントが退去して空きスペースとなった、3つの区画にコワーキングスペースを計画。商業施設特有の通路を挟んだレイアウト特性を活かし、マルワーク・サンカクロビー・シカクオフィスとそれぞれの機能を持たせました。利用者は、通路を隔てて各スペースを自由に行き来できます。基本的には既存の建築をベースとし、シンプルな造りですが、部分的に造作を用いるなどしてデザイン要素を加えています。
3つのエリアを横断する通路を外部とのコミュニケーションハブと捉え、金沢ゆかりのアーティストや学生の作品を展示できる棚を設けたり、入居者のネームプレートを受付に展示するなど、コワーキング利用者と通行人とのコミュニケーションが生まれやすい仕掛けを計画しています。

STAFF COMMENT

麻谷 和生

躯体そのもののポテンシャルを引き出し、その土地の記憶や「そこにしかないもの」を引き出す事が必要とされていました。廊下を挟んだユニークな空間やテナントの意匠を活用しながら、鉄パイプなどを用いたクラフト感のあるデザインが既存にうまくマッチしたと感じています。補修が必要だった既存の床も、必要な箇所だけ明るいカラーの床材で補修する事で、空間のアクセントとなるように計画しました。制限がある中で、最大の効果を生むポイントはどこか、検討を重ねたプロジェクトでした。

林 善輝

本プロジェクトでは、人と人とのつながりの大切さを、あらためて実感しました。オフィスビルとは違い、商業施設でのプロジェクトマネジメントは初めての経験でしたが、協賛企業を含めプロジェクト関係者の方々に力強くサポートしていただきました。その要因の多くは、「金沢の人と人をつなぎたい」というクライアントの目標を周囲の関係者も応援していたからだと感じています。商業施設での経験と、「想いに共感した人と人の繋がりの強さ」を実感した事は、大きな学びとなりました。

ワークスペースから通路を歩く人が見えるシームレスな設計。

サンカクロビー。奥の受付にはコミュニティマネージャーが常駐し、観光情報も用意するなど、本施設の案内だけに留まらず、金沢全体の情報を提供している。

通路側から見たマルワーク。スチールラックにはアーティストの作品や本が展示される。

マルワーク。ドロップインで使えるメインのワークスペース。

マルワーク。什器を移動しイベントスペースとしても利用できる。

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2023年12月に完了した本プロジェクトは、施主である株式会社絶対そうしよと株式会社アトミカが運営するコワーキングスペースについて、株式会社ディー・サインがプロジェクトマネジメント及びインテリアデザイン(設計)を担当したプロジェクトです。