本プロジェクトでは随所に本物の自然素材を使うことで、あらためて自然素材が空間に与える影響を考え直すきっかけになりました。
本物の自然素材を使った意匠を実現させるには、制作上難しい局面もあります。そうした場面でもできる範囲内で済ませるのではなく、実現に向けて挑戦することが大切だと実感しました。そのチャレンジが経験となり、次の仕事に生かせると信じています。
米国イリノイ州・シカゴに本部を置く、世界最大級の総合不動産サービス会社。本社オフィスの移転にあたり、ディー・サインはローカルアーキテクトとして参加しました。
サステナビリティやオフィスワーカーのウェルビーイングのさらなる向上を目的に、グリーンビルディング評価システム(環境性能評価)である「LEED」および「WELL」の「プラチナ」認証を目指したプロジェクトでした。結果として、2023年に「LEED」および「WELL」におけるインテリア設計・建設分野で最高ランクの「プラチナ」を取得し、第36回「日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞クリエイティブ・オフィス賞」と「オフィス空間・産業空間のインテリア」カテゴリーにおける「グッドデザイン賞 」を受賞しました。
人と環境にやさしい、公園のような空間。
業務によって環境やワークスタイルを選ぶABWのスタイルを採用しているJLL。「公園のようにオフィスを使う」をコンセプトに、日本の伝統建築に見られる「縁側」や「箱庭」などの要素を空間に取り入れる事で、自然光や植物を織り交ぜながら居心地の良い空間を実現しています。
お客様を迎えるレセプションエリアとカフェエリアの窓側には「縁側」が計画されています。メインフロア全体が一体感のある雰囲気となるように、「縁側」が繋がっているようなレイアウトや仕上げとしました。さらに、石や銅板などの本物の自然素材を採用することで、クリエイティブかつ居心地の良い空間に仕上げています。
本プロジェクトでは随所に本物の自然素材を使うことで、あらためて自然素材が空間に与える影響を考え直すきっかけになりました。
本物の自然素材を使った意匠を実現させるには、制作上難しい局面もあります。そうした場面でもできる範囲内で済ませるのではなく、実現に向けて挑戦することが大切だと実感しました。そのチャレンジが経験となり、次の仕事に生かせると信じています。
マスターアーキテクトの意匠を受けて、そのなかに込められた意図をいかにして読み解くか。それが本プロジェクトの大きな使命だったと捉えています。
もとの意匠を尊重しながら、よりユーザーフレンドリーなかたちを模索する。そうしたローカルアーキテクトに託された仕事を、丁寧に遂行することを意識した案件でした。
2022年12月に完了した本プロジェクトは、施主であるジョーンズ ラング ラサール株式会社のワークプレイス(オフィス)について、株式会社ディー・サインがインテリアデザインを担当したプロジェクトです。
オフィス
1,000坪〜
サービス・インフラ
本プロジェクトは、一般的なオフィスではあまり使用しない自然素材を多用し、ホテルのようなおもてなしの空間と、実用的なオフィスの機能の両方を兼ね備える必要があるプロジェクトでした。こうしたアプローチは、クライアントが「この先10年間、自分たちをどう表現したいか?」という問いに対する答えだったのだと、理解しています。
密にコミュニケーションを取りながら、相手の要望を引き出し、より良い仕事を追求する。こうした過程は、これまでにローカライズ案件特有の経験を積んできた私たちだからこそ、実現できたと思います。