ディテールにもこだわってつくり上げた結果、どこを切り取っても「アディダス」らしさを感じる空間ができあがりました。アディダスが持つブランドとしてのアイデンティティは、社外に対してはもちろん、社内的にも大きな役割を果たします。この空間でプライドを持って新しい働き方に向かってもらえたら、とてもうれしく思います。
アディダス製品の販売とその付帯事業を手掛ける「アディダス・ジャパン株式会社」。
設計デザインや設備設計、リードウェルコンサル、ブランディングデザインなど一連の業務をローカルパートナーとして主体的に進行しました。
プロジェクトのきっかけは、アディダスのグローバルワークプレースコンセプトの導入と、多用な働き方に対応する事でした。そのため、ワークプレースのリニューアルとともに、働き方の切り替えも行われました。
メッセージメディアとしてのオフィス空間。
「Through sport, we have the power to change lives」という企業理念を軸に、オフィス空間にブランドアイデンティティである「スポーツ」の表現を追求しました。
各階の中央部に入口があり、人が集まるフレキシビリティの高い「アリーナ」としています。コラボレーションを促すソーシャルな空間(内側)から、集中できる執務エリア(外側)へと、理想的なゾーニングのグラデーションを描くことができました。
デザインするにあたり、アディダスのDNAカラーを組み合わせた各階のテーマカラーをはじめ、ブランドロゴや言葉、スポーツを想起させる素材など、あらゆる要素を取り入れ、同社の力強いブランドイメージを表現しました。
また、東京のストリートアーティストとコラボした作品のほか、受付エリアにはペットボトルのふたを再利用したアートワークを展示するなど、「サスティナビリティ」も重要なキーワードとなっています。
ディテールにもこだわってつくり上げた結果、どこを切り取っても「アディダス」らしさを感じる空間ができあがりました。アディダスが持つブランドとしてのアイデンティティは、社外に対してはもちろん、社内的にも大きな役割を果たします。この空間でプライドを持って新しい働き方に向かってもらえたら、とてもうれしく思います。
オフィス
1,000坪〜
メーカー
今回は、複数のアーティストが共同で1つのアートワークを制作する事にも挑戦しました。クライアントの期待を超えるために、また誰も想像していなかった高いクリエイティビティを生み出すために、あえて難しい選択をとる事も大事なアプローチの一つだと感じました。