スタートアップ企業をメインターゲットとする新築オフィスビル「CROSS GOJO」の企画および設計プロジェクト
「不動産から、世の中を変える」を理念のひとつとし、価値ある不動産開発を手掛けてきた株式会社レーサムが京都市五条通りに新築するビルにおいて、企画から携わった「CROSS GOJOビル新築プロジェクト」です。
スタートアップ企業をメインターゲットとするオフィスビルであることから、入居時になるべくコストを抑えられるよう配慮しました。
また、京都のオフィスビル建築における多くの制約を乗り越え、できる限りコンセプトを体現できるよう構築していきました。
「発信力」をキーワードに景観を守りつつ、五条エリア、ひいては京都全体に新しい風を吹き込めるような先進性を感じさせるデザインを目指しました。
オフィスビルの少ない周辺環境を背景に、「光で包みこむ発信」をデザインコンセプトとして、京都らしい趣を表現しました。
外装デザインは、窓枠のグリッド(格子)ごとにフィン(薄鉄板)を設置することで立体感を演出し、同時に熱負荷を抑える工夫をしています。
2~9階の入居スペースについては、オフィス設計で培った知見から、実際にオフィス構築をする際に想定される間仕切りの配置や照明・空調の設置場所を計画しながら設計していくことができました。また、天井をスケルトンにしたことも、入居時の余分な工事が発生しないように設計しています。
1階は、機能のないエントランスを広くするのではなく、エントランスは最適なサイズとすることで、カフェ・ミーティングルーム・webブースを共用部に持つことが可能になりました。
オフィス
1,000坪〜
サービス・インフラ
京都という土地柄、高さや照度など多くのルールを守りながらコンセプトを実現していくのはやりがいがありました。オフィスの内装を長らく手掛けていることから、入居時を想定した照明や空調等の設置場所を計画できたことは強みだと思います。今後もビルそのものから企画するプロジェクトをお任せいただく際には、さらなる仕掛けに挑戦していきたいと思います。