27.Feb.2025オフィスカフェとは?効果的に導入するためのポイントをご紹介
在宅勤務やテレワークが積極的に導入されてきた現在、オフィス以外の場所でも業務はできてしまう、と感じている従業員も多いのではないでしょうか。その結果、オフィスは「効率的な業務の場」としてだけでなく、コミュニケーションを通して「新しい発想を生み出す場」としての役割が今まで以上に期待されています。その役割を担う機能として「オフィスのカフェスペース」が注目を集めています。

オフィスカフェとは
オフィスカフェとは、オフィス内に設けられたカフェのようなスペースのことです。オフィスカフェは単なる休憩スペースとは異なり、以下のような違いがあります。
休憩室・社員食堂はあくまで休憩時や休み時間に利用するもののため、最低限の家具や設備が用意されているのが一般的です。
一方、オフィスカフェはリフレッシュする場としての利用だけでなく、社員同士のコミュニケーションを行う場としても活用され、オフィス環境を改善することで、社員のモチベーションアップや業務連携の促進を目的としています。
休息を取ることだけが目的ではないオフィスカフェの様々な活用方法やメリットを以下で説明していきます。
・社員間のコミュニケーションの促進
オンラインでの活動が増えている近年のコミュニケーション不足は深刻な問題であり、業務に支障が出かねません。そのため社内コミュニケーションを活性化できるオフィスカフェの必要性は増してきており、解決策の一つとして選ばれることが増えました。オフィスカフェを通して、異なる部署との交流も促進できる可能性があります。
・創造性を高める
カフェスペースはオフィス環境とは異なるリラックスした空間です。そんなカジュアルな雰囲気の場でコミュニケーションをとることで創造力が刺激され、新しいアイディアやヒントが生まれる可能性もあります。特に他部署との交流によって異なる視点や知識の共有に繋がり、そのアイディアに触発されることで自身の創造性を高められそうです。
・福利厚生視点での快適さの向上
日常的に生活をする環境の快適さが向上することにより、従業員の満足度が向上することも考えられます。従業員満足度が高いイメージが世間に浸透することで、企業のイメージアップにも繋がります。
・多目的スペースとして+αの活用
リフレッシュや休息、食事などの場以外にも、打ち合わせスペースや来客スペースとして、セミナーや勉強会などのイベント、面接を行う場など、様々な活用方法があります。特に、社員のことを考えて作られたおしゃれなオフィスカフェの存在は、会社の魅力として十分にアピールできるため来訪者へ良いイメージを与えることができます。
これらは結果的に…
従業員のエンゲージメント向上(従業員の会社に対しての貢献意欲、愛着心などがあるかの指標)を促すことができます。オフィスカフェの設置によってコミュニケーションが促進され、社員同士の関係性が良好になった結果として仕事がはかどり、エンゲージメントも向上すると考えられます。
効果的にオフィスカフェを導入するための留意点
オフィスカフェの導入時には下記のポイントを意識することが大切です。
- – カフェをどのような目的で作るのか
- – そのために必要なカフェのレベルは?
- – 現実的に必要な準備
以下ではこれらのポイントとより満足度の高いカフェにするためのおすすめデザインをご紹介します。
実はバリエーション豊かなオフィスカフェ
オフィスカフェは、導入難易度に応じて様々な形態があります。手を掛ければかけるほど、街のカフェ(いわゆる飲食店)に近い形態となりますが、実際にはその企業が福利厚生・コミュニケーション活性化として求める仕様にあわせることが望ましく、現実的に定常運用可能な範囲を確認して準備に取り掛かる必要があります。目的を整理し、その目的にかけられるコストと、現状からの改善度合い差によって受ける印象が変わることを前提に検討してみましょう。
- 1.水道工事をしないパントリー機能のみのカフェ
- 2.水道工事がありドリンクサーブがあるカフェ
- 3.ドリンクのみならず軽食提供もある有人カフェ
- 4.キッチン機能が完備された食堂機能を有する有人カフェ
1.から順に、運用の手間とコストがかかる高機能タイプになります。上記を踏まえた上でどのような目的でカフェを作るのか、そしてカフェの実現にどのぐらいの予算と手間をかけられるのか定める必要があります。「社食として提供したい」など、飲食を目的とした空間が必要な場合には4.のようなカフェが必要ですが、一足飛びには難しいので、「まずはお試しで執務スペースと雰囲気を変えたリラックス空間をとりいれたい」ということであれば、まずは1.から導入するなど、段階的に試行することもできます。

1.水道工事をしないパントリー機能のみのカフェの例はこちら

3. ドリンクのみならず軽食提供もある有人カフェの例はこちら
有人カフェをつくる場合の検討事項例
飲食可能な有人カフェを導入する際の代表的な検討事項は以下の通りです。

より満足度の高いカフェを作るためのポイント
最後により満足度の高いカフェにするためのポイントを下記2点ご紹介します。
・床、壁、家具などを執務スペースとは異なるデザインにする
床・壁の色や材質を変え、家具をカフェらしいものにするだけでも、執務エリアと区別化する事ができます。フローリングタイプの床材を採用し、執務エリアにはないカフェの雰囲気が出せる素材にかえたり、壁面に木材やタイルなどの素材を取り入れたりすることで、より空間の差別化が図れます。
・カフェカウンター等をつくり、複数の使い方ができるシーンを用意する
異なるデザインのテーブルや椅子を設置し、自由で遊び心のあるカフェコーナーをつくってはどうでしょうか。1人で休憩できるテーブルから、ランチや軽いミーティングにも使える便利な4人掛けタイプなどお気に入りの席を提供することで社員の利用率を高める狙いがあります。また、簡易なミーティングにも利用できるように設え、業務利用も可能と定めれば、社員同士の会議スペースとの兼用も可能です。

複数の使い方ができるカフェスペースの例はこちら
オフィスカフェの導入事例
ディー・サインで手掛けたオフィスカフェの導入事例をご紹介します。コミュニケーション活性化を目的としている例が多く、各企業の重視しているポイントや経営戦略をよく理解した上でオフィスカフェの導入を行っています。
導入事例① 株式会社日本触媒

https://design-inc.co.jp/projects/3862より写真を抜粋。事例詳細はURLにアクセス。
主体的で楽しいオフィスづくりを促すための「伴走力」をコンセプトとし、5階にワーキングチームが命名した有人カフェ「CHEMI CROSS CAFE」を設置しています。来客者からも見える位置に配置し、社内外のコミュニケーションHUBとして機能しています。
カフェ運用の詳細はDE-SIGNファミリーの「オフィスの広場」の取材記事でもご覧いただけます。
導入事例② 株式会社MonotaRO

https://design-inc.co.jp/projects/4001より写真を抜粋。事例詳細はURLにアクセス。
コンセプトとして掲げたのは、 “心地良い住処”のような空間=「POCKET(ポケット)」。カフェラウンジを中心に計画された執務エリア、その回遊動線上に「POCKET(ポケット)」と呼ばれる、ミーティングスポットを点在させることで、部門の垣根を超えたコミュニケーション、人の気配を感じる心地よさを誘発しています。
自社にフィットするオフィスカフェを実現したいならディー・サインにおまかせ
オフィスのカフェスペースには下記のように良い効果が多くあるとされています。
- – オフィスカフェを導入することで社員のコミュニケーションを促進できる
- – 社員の創造性を高める
- – 福利厚生の充実により従業員の満足度が向上する
- – 多目的スペースとして様々な用途に活用できる
ディー・サインではオフィスの移転にまつわるカフェ構築のプロジェクト管理だけでなく、カフェの運営業者の選定やご紹介までサポートいたします。自社にオフィスカフェの導入は効果的なのか?自社のコンセプトとあっているレイアウトは何なのか?カフェの運営はどのように行えばよいのか?
そのようなお悩みを抱えている場合には、ぜひ一度ディー・サインにお問い合わせください。社員の創造性を高め、満足度アップも両立する理想的なオフィスカフェの実現に向けて、専門的な視点からアドバイスいたします。
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