[掲載情報]MODERNLIVINGにNEXT 10 CHAIRSを取り上げてい…
ディー・サインが起案した「NEXT10CHAIRS PROJECT」をMODERNLIVINGに取り上げていただきました。
ここ数年、よくキッチンを社内に作りたいって言葉をよく聞きます。
海外企業の影響でしょうか、そういうスタイルが日本でも受け入れられるようになってきました。しかし、会社にキッチンを作るには、事前に確認すべきことがたくさんあるのです。
契約しているビルがオフィス利用専用に限られていて、排水や換気などの設備を作れる前提になっていないなど、実はいろいろと懸念するポイントがあります。「つくろう!」と決定する前に、プロの見立てとビル側への確認が必要になるケースがほとんどです。
結局ビルと折り合いがつかず、キッチンの設置を検討されていたんですが、やっぱりパントリーをつくることにしようか、という話になることも度々あります。(パントリーという言葉、聞きなれないかもしれませんが、常時ガスコンロを置いていない簡易キッチンのことです。ココで言うパントリーは、一般的に言う食品貯蔵庫とは少し違います。)パントリーは火を使った調理は難しいですが、運用管理も工事も楽なので企業に向いているということで選ばれるケースが多くあります。
ということで、今回は”より積極的に社員に利用される仕組み”で運用している例として、トリップアドバイザーさんのオフィスをご紹介したいと思います。
執務エリアと会議室の間にあるブレイクスペース。ここにパントリーがあります。会議のために訪れたパートナーや、社内メンバーとさまざまなコミュニケーションのきっかけ作りができるように、この動線上の中心部につくっています。
軽食やスナックを取りながら、また、コーヒーを飲みながら、簡易なミーティングを行ったり、自席から離れてお昼休憩をとれるように考えて作られたそうです。こちらのパントリーには常設のガスキッチンをつくりませんでしたが、ケータリングをする機会が毎週あるようなので、換気扇を追加し、匂いが気にならないよう、気を配っているそうです。写真の通り、こちらのパントリーは本当に充実していました。
週に1度、全社員で会議をする日に合わせて、ケータリングランチを用意しているそうです。外食にも引けを取らない、いや、むしろとても豪華で食欲がわいてくる内容でした。
会議の後にみなさんで、コミュニケーションをとりながらランチするには、うってつけの仕立てになっています。こちらでは時々、社外の方をお呼びしてパーティーも行うらしく、その時にもこのスペースはとても便利だそうです。重量の軽い家具やスタッキングチェアを配置することで、移動も簡単に行えます。
常に充実した食べ物、飲み物が揃っていることも大切ですが、それだけでなく、パントリーという場所が、自然と人が集まる場として位置づけすることも大切なようです。
こちらのパントリーでは、みんなが気軽に参加・利用できる定期イベントを開催できるようになっており、それらを通して、仕事で活かされるアイデアが出たり、様々なコミュニケーションのきっかけが生まれているそうです。
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2015年
オフィスエントランスの様子はこちらで特集しています。
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