[掲載情報]SBテクノロジー株式会社が運営するWEBサイトに、取締役の今村剛が掲…
SBテクノロジー株式会社が運営するWEBサイトに、ディー・サインの取締役の今村剛と同社社長の阿多親市様との対談記事が掲載されました。
連載でお届けしている、株式会社丹青社が移転をきっかけに行った働き方改革を追うシリーズ。
今回が2回目(後編)です。
気になるそのオフィスの見どころを、株式会社丹青社 取締役 戸髙久幸氏にインタビューしました。
いくつかありますが、まず執務エリア内にフリーアドレスを導入するとともに、『コリドー』と呼んでいる回廊をつくりました。
『コリドー』はワンフロアのすべてを囲む、窓側の回廊です。
『コリドー』には各人のクリエイティブな感度をさらに高めるために、良質なデザイナーズ家具をそろえ、様々なタイプのスペースを設けています。
クイックミーティングができるスペース、集中ブース、プレゼンスペース、休憩スペースなど、多様なスペースを用意し、その中から目的や気分に合わせて働くことで、創造性と効率性の向上を目指しました。
『コリドー』でのクイックミーティングは、頻繁に行われており、プレゼンの内容を事前に確認しあったり、資料を広げながら相談し合ったりしているようで、活用している姿をよく見かけます。
社長自ら、時間があると『コリドー』を一周しながら社員とコミュニケーションをとっています。回遊できるオフィスならではですね。
何より、このオフィスは外の眺めがとても良いです。
周りの景色がよく見えるのは、デザイナーやプランナーの発想の源になることはもちろん、他の社員の気分転換にも役立っているようです。
社外の方からは「あれだけのハイグレードなデザイナーズ家具であれば、接遇スペースに配置することが多いが、それを『コリドー』に配置し社員の感性や経験値を向上しようとしたのは丹青社らしい」という声を頂いています。
また、デザイナーやプランナーを、事業部を横断的に1カ所に集約することで、案件特性が大きく違う他事業部のことを知る機会が増えているようです。
素材の使い方ひとつをとってみても新しい発見があり、情報やアイディアの共有が行われています。
部門を越えるコミュニケーションが生まれるようになり、これからが楽しみです。
一番は、それぞれの領域におけるプロフェッショナルを、社外からも協力を仰ぎながら進められたことです。
私たちの仕事が「空間づくり」なので、社内からの意見がすごく多く、話しをまとめていくのに苦労しがちです。
そうなるとスケジュールやコストをまとめるのにも時間と労力がかかります。
ですので、プロジェクトマネジメントは社外に依頼をし、本筋からそれないよう冷静に舵を切ってもらいながら、社内のプリンシパル クリエイティブディレクターの監修で構想をまとめ、随時経営トップとの意向をすり合わせたことが功を奏したと思います。
社内だけでこのプロジェクトを進めていたら、正直難しかっただろうと思いました。
適切に役回りを分担し、それを取りまとめてプロジェクトをマネジメントしてもらったからこそ、予定通りに新しいオフィスで業務を始められたのです。
私たちも自社事業のほうでは、お客さまの事業のなかで、プロジェクトマネージメントを任され、空間づくりをお手伝いすることがあります。
逆に自分たちが施主側に立ったとき、プロにプロジェクトマネジメントを任せた方が良いと思えたのも、その経験があったからかもしれません。
それからもう一つ、総務部が音頭をとって文書・物品の身軽化を実施したことも成功の要因だったと思います。
私たちは事業の性格上、紙やファイルなどの資料が比較的多かったのですが、繰り返しペーパーレスの必要性や手順を分かりやすく告知したことで、最終的には約7割を削減し、移転を迎えることができました。
これにより、移転時には個人の荷物を段ボールで一人2箱に抑えることができ、スムーズに移転が出来ました。
何と言っても、19階のレセプションに隣接する『クリエイティブミーツ』という場所です。
この『クリエイティブミーツ』は内外のクリエイティブが出会う場所として、名づけています。
この場所を意義のある場所にすべく、運営にも力を入れ、様々なイベントを定期的に開催し、足を運んでいただくきっかけにしています。
すでに様々なイベントを開催しており、お客様からの反応がとても良く、「うちのオフィスもこうしたい」とか「オフィスをつくるとき、プロジェクトに入ってほしい」などのお声も頂いています。
今後はリクルートでも効果を見込めるのではないかと期待しています。
また、エントランスの動線上にある『モバイルミュージアム』も見どころがあると思います。
もともと「東京大学総合研究博物館にミュージアム・テクノロジー実験研究部門を支援していたことから、産学連携プロジェクトの一環として、我が社にも置いています。
大学の学術資源と企業のオフィス空間を結び、ミュージアムに蓄積されたコンテンツが積極的に社会に飛び出していくという発想で運営されています。
【取材後記】
美しい白いエントランスに浮かび上がるガラスの空間が印象的な『クリエイティブミーツ』。受付正面にある、このオフィスのアイコンとなっているビッグテーブルは、見れば見るほどに仕上げが細かく、丹青社のこだわりが良く表現されていると思います。『クリエイティブミーツ』の場は、お客様を迎え入れ、丹青社のもつデザイン力・施工力・運営力を社外にもアピールできる実用的なショーケースでもあると思いました。
この意匠面以上に、働き方改革に力を入れている丹青社。ぜひ前編もあわせてお読みください。
プロジェクト期間:2014年9月~2015年9月
移転先ビル:品川シーズンテラス(2015年竣工)
入居面積:約1800坪[19階1500坪+20階約300坪]
入居人数:930名
プロジェクトマネジメント:株式会社ディー・サインhttps://de-sign-123.sakura.ne.jp/project-management
デザイン監修・基本計画:株式会社丹青社
基本設計 :丹青社(接客エリア、執務室ミーティングエリア)/ 岡村製作所(執務エリア)
実施設計 :岡村製作所
内装造作施工:丹青TDC
家具什器 :岡村製作所ほか
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