11.Oct.2016仲間が集まる、仲間を見つける場を ~BOLBOPの新オフィス~

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経営者、コンサルタント、WEBプロデューサーなど、あらゆる領域の専門家が集まっている株式会社BOLBOP(※ 発音:ボルボップ)が移転し、新たな仕事場を設けたと聞き、早速取材に行ってきました。

写真左:株式会社BOLBOP代表取締役会長 酒井 穣 氏 / 右:代表取締役社長 𢰝木 崇史 氏
今回は𢰝木氏に案内していただきました。

|BOLBOPの主な事業を教えてください。

BOLBOPは、あらゆる領域の専門家が集まって構成されています。
多様な専門性を融合させ、震災復興や地域事業活性化などをメインにコンサルティングをしています。我々の社名の由来でもある「Bring Ownership of Life Back to its Original Place.(人生のオーナーシップをもとある場所に戻す)」という言葉にすべて込められていますが、目指す働き方・起業の支援や人材の育成、文化の伝承等におけるサポートなども、その範囲です。
場合によっては投資をして半分オーナーのように参画する場合もあります。
そのほか、カイゴラボという介護をメインにしたメディアの運営や、その他の執筆活動も行っています。

|どうして移転したのですか?

「もっと人が集まりやすい場をつくりたい」と思っていたからです。
それにはもっと適した場所があると考え、移転を検討しました。引っ越し先の東日本橋は、成田・羽田飛行場から1本ですし、東京駅からも割と近く、出張で地方への行き来をするのに便利です。
あとは実利的な理由で、今後人材紹介の事業も見据えているので、そうなるとそれに応じたセキュリティなど、施設面でも整える必要があったからですね。
我々は地方を行き来するプロジェクトが多く、その中で面白い地方企業や人に出会います。そんな中で、今後は地方で働きたいビジネスマンと地方企業とのマッチングや副業などの新しい働き方の紹介などもできればと考え、移転を検討し始めました。

|BOLBOPメンバーはどんな働き方をしていますか?

写真※1:本棚とソファが並ぶスペース。本棚の裏には半個室がある

弊社に属しているメンバーは週4日勤務がベースです。
週3日のメンバーもいれば、週5日勤務のメンバーもいるのですが、何時から何時まで働かなければいけない、ということはありません。
空いた時間に別事業を立ち上げ経営しているメンバーもいれば、子育てワーカーとしてバランスをとっているメンバーもいます。
会社設立時から、社員の一社専業をベースとして考えておらず、それぞれ自身の目的に合わせ、会社へコミットをしてもらっています。
ですから、働き方はとても柔軟です。逆に言えば、「会社へ行きたい」と思ってもらえなければ、寄らなくなるでしょうから、「会社へ行きたくなる雰囲気づくり」を大切にしました。
お客さんやパートナーに「ここに行けば相談ができる、何かありそう」と思ってもらえるような、そんな場所を作りたいなと。

|具体的に「こんな風にしたい」というイメージはありましたか?

ルイーダの酒場って知っていますか?
RPGゲームのドラゴンクエストに出てくる場所で、そこへ行くと勇者とか魔法使いとか、いろんな仲間に会える場所です。
冒険に出るときにそこで仲間を見つけて出かけ、また冒険から戻ってきたら、いろんな冒険話をしながらまた新しい冒険の仲間を募る、そんなことをする場所です。

写真※2:入り口近くに置かれたカウンター(可動式)

我々も今度の仕事場では、新しいプロジェクトのアイディアを話しながら、メンバーを募ったり、興味がある人と相談したり、カジュアルにそういう話ができる場所にしていきたいと思っていました。
我々が起点となり“テーマ×地域”で、いろんなプロジェクトが生まれる場所にしたいと。
例えば、地方企業の経営者や地方に興味のあるビジネスパートナーの方々が「こういうことをやりたいけど、上手くいくかなぁ?」と思ったときに、東京へ来た時にフラッと寄ってもらって話したり、アイディアを持ち寄ったりして、ここをハブにしてチャレンジが起こる環境にしたいと思っていました。

|以前と比べて、どう変わりましたか?

以前はいわゆる“オフィス”という感じで、アポイントを取ってからの来客はありましたが“ふらっと立ち寄る”ことは少なく、敷居がある感じだったかもしれません。
今回の移転で、仕事場へ“ふらっと立ち寄る”ことができるような雰囲気にしたくて、カフェっぽいオープンなスペースをメインとしました。
来客時のお茶も地方の特産を用意するなどして、背景にあるストーリーが話題として広がるものをお出ししています。
例えばフェイスブックなどで「こういうお茶屋さんを見つけて、珍しいお茶をオフィスに置いています」と書いたりすると、「じゃぁ、ちょっと顔出しに行きます」みたいな感じで訪問してくれる。そういう気軽さを持ちたかったのです。
以前は、私も地方出張が多く不在にしがちでしたが、今はなるべく東京に、仕事場にいるようにして、フェイスtoフェイスのコミュニケーションから生まれる関係性やアイディアを大切にしたいと思っています。

|どんな風に使っていますか?

入室してすぐ目に留まる屋台型のカウンターは可動式なので、用途に応じて場所を変えて使っています。

カウンター越しに中を見た様子

この場所を使ってイベント開催しており、その際は入り口側に置いて受付台代わりにしたり、料理やドリンクを提供する場所にしたり、いろいろと応用できます。
入り口からの動線上に置くことで、集まった人を紹介したり、気軽に話しかけたりしやすくなります。普段はハイカウンターのテーブルとして作業もできます。

※3:写真左はホワイドボードを使う様子。 写真右はプロジェクターを投影した様子

オープンスペースには広いホワイトボードを用意してあり、プロジェクター投影もできます。プロジェクターに投影しながらセミナーを行ったり、サッカー観戦したり、幅広いテーマで人が集まる機会を設けようと思っています。
またこのスペースは、普段はカフェ感覚で仕事をできるようにしています。好きな場所を選んで仕事をするスタイルです。

写真※4:本棚の反対側には、カフェにありそうなテーブルとイスが置いてある

オープンなスペースをメインとしているので、逆に集中できるスペースやコンフィデンシャルな会議ができるスペースも設けています。
会議室は通常の入り口と異なる通路からも入室が可能となっており、セキュリティ面も配慮した個室を別に設けました。

※5:写真左は本棚裏の半個室の様子。写真右は個室の会議室の写真。

男性社員の強い要望で実現した懸垂棒

|最後に一番のお気に入りを教えてください

オープンスペースの中心に立ち、くるり周囲を見渡すと、いろんな性質の空間が同居していることに気が付きます。一つの空間にそれらが集まっているのがお気に入りです。
室内に入って一番奥に本棚とソファが並んでいて、反対側にはカフェのようなスペースもある。本棚の裏に半個室もあるし、ホワイトボードの壁面にはプロジェクターから好きな映像が流れていて、そして入り口側のカウンターでバーのように座りながら、カジュアルにミーティングしている人もいる。(※1~5参照)
そんな空気感が一番気に入っています。

プロジェクト概要

西早稲田から東日本橋への移転(約35坪)

プロジェクト体制

プロジェクトマネジメント:株式会社ディー・サイン
デザインディレクション:株式会社ディー・サイン

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