[掲載情報]SBテクノロジー株式会社が運営するWEBサイトに、取締役の今村剛が掲…
SBテクノロジー株式会社が運営するWEBサイトに、ディー・サインの取締役の今村剛と同社社長の阿多親市様との対談記事が掲載されました。
~本記事は、2021年新卒入社者が自ら企画し、執筆した記事をお届けする企画です。~
こんにちは。4月に入社した新入社員のNです。昨今は “オフィスに出勤する働き方” だけではなく、様々な働き方の選択肢が増えています。今回は、ディー・サインの働き方を紹介するとともに、新入社員として感じた、働き方に対するギャップについて考えていきます。
ディー・サインでは、「リモートワークを中心に、お互いのパフォーマンスを意識して、自ら働く場所と時間を組み立てる」という働き方を実践しています。
私は入社した当初、ディー・サインの働き方について説明を受け、「自ら働く場所と時間を組み立てられる環境なら、負荷の少ない快適な働き方ができる。」と想像していました。
しかし、実際に働き始めると、選択肢が多いことが、必ずしも負荷の少ない働き方では無いと気づきました。私は、会社では、決められたスケジュールをもとに行動すると想像していました。そのため、最初に戸惑った点は、スケジュールの全てを自らで計画することでした。ディー・サインでは、全てのスケジュールを自らで計画し、共有のカレンダーで公開します。働く時間、場所、手段を各自で組み立てられる一方で、お互いの行動の把握が難しいです。そのため、誰でも社員全員のカレンダーを確認・編集することができるように運用されています。カレンダーをもとにお互いの行動を把握し、ミーティング等の時間を調整しています。予定を入れることができない時間であることを周囲に伝えるために、移動時間もカレンダーで公開しなければなりません。
また、オフィスの利用に関しても戸惑った点がありました。
ディー・サインには現在70人以上が所属しています。それに対し、オフィスは執務18席、予約優先32席が用意された、1フロア61坪です。一般値(※)からするとかなりの省スペースを、共有のカレンダーと連携している座席予約を使って、効率的に運用しています。予約優先席は、来客専用エリアでは無く、予約優先席と執務エリアとの間には、壁やパーテーションなどの明確な区分けはありません。そのため、予約が無い場合は、どこでも利用できます。対して、席が混み合っている場合は、空席を探すために、予約状況をカレンダーで確認する必要があります。急いでいるときには、これが手間に感じます。また、事前に場所を確保したい場合は、その都度カレンダーで空き状況を確認して予約をしなければなりません。スケジュールを立てることだけでも、カレンダーの確認・記入・共有、必要があればミーティングメンバーに連絡する、など手間が多く、最初は煩わしさを感じていました。
※1人当たりのオフィス面積の一般値は、一昔前は約3坪であった。企業や働き方によって異なるため一概には言えないが、近年は、柱の少ないビルや形状が正方形に近くレイアウト効率の高いビルが増えたことや、フリーアドレス・ABW導入等の影響により縮小傾向にあり、2~2.5坪程度が一般値とも考えられる。
働き始めて、選択肢が多いということは、同時に自ら決断する機会が多いということと気づきました。正直、その決断の度に「失敗しないように」と気苦労します。「自由な働き方だからといって、簡単にパフォーマンスを上げることができる訳ではない。そして、必ずしも快適ということではない…!」と気づかされました。しかし、先輩方を見ていると、自由な働き方の中でも限られた時間を管理し、複数のプロジェクトを同時に進めています。その上で、それぞれのお客様とコミュニケーションをしっかりと取りながらプロジェクトを進めることができている様でした。
なぜ、ディー・サインの社員の多くは、選択肢の多い自由な働き方の中でもパフォーマンスを出せるのでしょうか?その理由を探るため、ヒアリングを行いました。すると、その理由は、創業以来ディー・サインの仕事がプロジェクトマネジメントを根源としていることに関係していました。プロジェクトマネジャーは、プロジェクト全体の進行・管理を行う役割であり、チームを動かす存在でなければなりません。つまり、常に自ら考え、状況を見て適切な判断・仕掛けを行わなければなりません。「自らがチームを動かす能力」を高いレベルで持ち続けようという共通意識が、創業時から現在に至るまで大事にされていると分かりました。
働き方を各々の判断に任せるということは、入社間もない私としては経験不足による判断ミスなどの「失敗するリスクを背負う」ことにも感じました。しかし、ヒアリングを行うと次のことが分かりました。
・経験の浅い社員だからこそ、まず場数を踏ませることで自律に近づく。
・多少のリスクがあっても、自ら考え決めさせることを基本とすることで、判断力が鍛えられる。
・分からないときは、先輩がフォローするという形を取る。
このような考えから、ディー・サインでは若い社員でも「自ら考え、自ら決め、自ら動く」という考え方を働き方に取り入れているそうです。ちなみに、入社後、先輩社員と話していると仕事だけでなく、プライベートにおいても「面白いことを全力でしたい」という考えで動いている人が多いように感じます。つまり、「自分の好きなことを全力でするために、自律して動くことが必要である。」というようにも感じました。
入社当初、私は「自由な働き方」が「快適な働き方」と考えていました。しかし、実際にはその通りではありませんでした。「自由に働ける環境」でパフォーマンスを最大限に出すには、自らがどのように動くべきかを常に考え続け、自律しなければならないと気づきました。
私自身は、入社して間もない立場であり、未だにディー・サインの自由な働き方に対し、完璧には適応できていない部分があります。しかし、私はチームを動かすプロジェクトマネジャーに憧れ、その姿を目指して入社しました。今回の記事執筆とヒアリングを通して、「自らが周囲を動かす存在である」ということを自覚すべきであると感じました。常に自ら考え、決め、動くという自律した働き方の中で、パフォーマンスを上げ続け、私の目指す「プロジェクトを動かす存在」へ近づきたいと思います。
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