[掲載情報]SBテクノロジー株式会社が運営するWEBサイトに、取締役の今村剛が掲…
SBテクノロジー株式会社が運営するWEBサイトに、ディー・サインの取締役の今村剛と同社社長の阿多親市様との対談記事が掲載されました。
" 平凡なオフィスから革新的なアイデアは生まれてこない "
名だたるベンチャー企業を生み出したアメリカ西海岸のシリコンバレーを中心に、多くの先進的な企業でそんな考えが広がっています。デザイナーに設計を委託し、おしゃれでクリエイティブなオフィスを持つことがトレンドとなり定着しました。
しかし、それはただのトレンドではありません。今や日本を含めた世界の先進国で、こぞってクリエイティブなオフィスに人気が集まっています。それは、なぜでしょうか。
オシャレなオフィス、かっこいい内装、インパクトのある受付・・・。それらには隠された意味があります。同じビルに入っている企業なのに、「なぜ、あそこはあんなにオシャレなんだ?」と思ったことはありませんか。一つ一つの企業のオフィスには、それが生まれた意味があるのです。
そもそも、企業というのは、社員が同じ目的のもと、営利を得るために一定の計画に従い、経済活動を行う経済単位を指します。オフィスというのは、当たり前ですが、そこで働く人々の活動場所(ホーム)です。しかし、昔と大きく異なるのがコンピューターの発達でした。
コンピュータの発達につれて、知的労働の場としての意味合いが重視されるようになっており、ビジネスの現場ではオフィス環境による知的生産性向上が問われるようになってきています。さて、このままコンピューターが発達したら。ロボット技術が発展していったらどうなるでしょう。・・・数年後にはなくなる仕事もあると言われている時代が来ています。そうした時に残るものは何だとおもいますか?
ここまでで想像ついている方もいるでしょう。そう、アイディアを生み出す創造的な力、”クリエイティブな力”でが大切なのです。
では、経営者が「メンバーが持っているクリエイティブな力を存分に発揮してほしい」、「クリエイティブな思考で経営課題に向き合ってくれる新たな人材が欲しい」と思っていたら、どんなオフィスを作るか想像してみてください。
オフィスにはお客様を受け入れる企業の”顔”という側面があります。企業のブランド性を言葉や文章で説明するよりも、視覚的に“魅せる” 方がより効果的なのです。つまり「百聞は一見に如かず」ということです。
カルチャー(企業文化)を積極的に醸成した企業は、そうでない企業に比べて516%高い収益と、755%高い収入を実現している。※1
※1 Jones Lang LaSalle, IP, Inc. 「企業価値向上につながる戦略的ワークプレイスとは?」より http://www.joneslanglasalle.co.jp/japan/ja-jp/Documents/Other%20Reports/JLL_Workplace_201612.pdf
またその企業らしさ、ブランドらしさを取り入れたオフィスは、その企業に適切な人材を確保する”ふるい”の役割にもなりえます。オフィスは企業を選ぶ際に、重要な要因のひとつとなるからです。
入社したら、1日の大半を過ごす場所になるため、誰もが快適で”自分のスタイルに合った”オフィスで働きたいと思うのは当然のことですよね。つまり、ブランドイメージをオフィスに取り入れることで、より適切な人材が集まる可能性が高まるのです。
またオフィスにこだわる理由は社外への“アピール”のみではなく、そこで過ごす社員にも大きく影響しています。社員の第二のホームでもあるからです。
昔は「お客様」に見てもらうことを重視したスタイルが流行っていましたが、今では"従業員が重視していること”、”企業にとって必要なところ”へ投資をし、満足度を上げるスタイルへと変化してきています。
従業員の幸せは「顧客満足度の向上」、「離職率の低下」、「病欠の減少」、「魅力的な人材の採用」に直結し、そのすべてが企業の成長と収益性を加速させます。※2
※2 Jones Lang LaSalle, IP, Inc. 「企業価値向上につながる戦略的ワークプレイスとは?」より http://www.joneslanglasalle.co.jp/japan/ja-jp/Documents/Other%20Reports/JLL_Workplace_201612.pdf
要するに、自社のブランドを意識したオフィスは、社員への企業イメージと方向性を浸透させるパワーがあります。自社らしさを意識した環境で働くことで、社員の「企業の一員であるという一体感」を深め、同じ目的に向かい、効率よく生産性を高められるという期待ができていくのです。
具体的な例として株式会社エーピーコミュニケーションズのオフィスを見てみましょう。(この企業に限らず、世界中の企業が実践していることではありますが、)単にロゴを貼っただけではなく、企業カルチャーを反映するように“ENGINEER DRIVEN” など、いたるところに標語が書いてあるなど、社風や働き方を表現しています。
リラックススペースは絶好の集いの場です。人が集まり、会話をすることで自然と情報が集まるのです。さらにはそのコミュニケーションを通じて新しいアイディアが生まれてゆきます。リフレッシュスペースただの休憩場所ではなく、アイディアを生み出す貴重なスペースだと捉えられます。
会社によってはよりスタッフ同士のコミニュケーションを促進するためにビリヤード台や卓球台などを設置するケースも少なくありません。
リフレッシュスペースを設けるのは、企業が社員を大事にしているという証でもあります。社員のために、こういった空間を設けたいという企業が増えてきています。
オフィスは、もはや黙々と作業をする場所ではなくなっています。ツールが発達したおかげで、どこでも仕事が出来る時代が来たからです。オフィスにいなくても仕事が進むのだから、移動時間をかけてまで出社することが、必ずしも100%効率が良いと言えない職業もあるでしょう。
そうなってくると、「さて、何のために家賃をかけて場所を借り、オフィスにこだわるのか?」という疑問が沸いてもおかしくないものです。
答えは face-to-faceのコミュニケーションにあると言えます。
どんなにツールが発達しようと、それを動かすのは私たち人間ですから。良い人間関係が築ければ、モチベーションが上がるし、興奮を分かち合うこともできます。よい人間関係を築けなければ、生産性の高い仕事どころかアイディアを披露することすら憂鬱です。
オフィスは、単に空間を提供しているだけではありません。本来、それ以上の価値を提供する場所であるべきで、それを実現することは可能なのです。
モチベーションを高め、インスピレーションを得られる場所で、信頼できる人間と” 面白い!”と思った仕事に没頭する。
それこそが今求められているオフィスの姿ではないでしょうか。
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