[掲載情報]MODERNLIVINGにNEXT 10 CHAIRSを取り上げてい…
ディー・サインが起案した「NEXT10CHAIRS PROJECT」をMODERNLIVINGに取り上げていただきました。
2018年3月にオフィスを移転した株式会社電通アドギアは、マスからプロモーションまであらゆる手法を手掛ける広告会社。
昨年からおよそ9か月のプロジェクト期間を経て、働き方改革推進のためにオフィス移転を実現したそうです。
もともと私たち3人はオフィス移転のために集まったメンバーではなかったんです。実は、社内にBAN3.0という期間限定の社内チームがありまして。会社のアイデンティティづくりや、働き方改革を推進していくことを目的に活動していました。
働く時間を制限しながら、生産性も上げていかなければならないという弊社グループ全体の方針があった中で、たまたま2018年夏でオフィスの賃貸契約が満期を迎えるという話を聞きました。いいタイミングなのでオフィスと合わせて働き方を変えていこう、という流れでスタートしました。移転先の物件探しも行いましたが、今のビルが一番良かったので同じビルの上層階にて拡大移転しました。
以前は執務スペースに物理的余裕がなく、さらに部ごとに仕切りがあったため、コミュニケーションに抑止がかかっていた印象がありましたね。縦割りの雰囲気があったと思います。
オフィスの真ん中にプリンターが置かれていて、ちょうどそこを挟んで大きく二つに分断されていました。意識的にも物理的にもコミュニケーションがしづらくなっており、「プリンターの壁」と呼ばれていたんですよ(笑)。
大きな目標をともに分かち合い、社員ひとりひとりがそれぞれの個性を発揮できるような、まさに社のスローガン「wih UNIQUE_~すべてのことにユニークを~」を体現するような働き方を目指していました。それと共に課題としていたコミュニケーション不足の改善や、さらなる生産性向上を図りたいと考えていました。
働き方を変えるためには、「オフィスをただ設計してもらうだけでは、ダメだな」という意識がありましたので、空間をつくる前に「“根本的に何を変えるべきか”をコンサルティングしていただける会社と組みたい」と思って数社に声をかけていたんです。
その中で、ディー・サインは設計機能が社内にありながらも、いろんな設計事務所とのパイプや協働実績があり、フラットな付き合いができると感じたこと、そしてオリジナルのサーベイ(ワークプレイスサーベイ)を実施できるところも、ポイントが高かったですね。僕らはそれをネタに、経営層に掛け合い、このプロジェクトが始まりました。
ディー・サインには、全体のコンサルティングはもちろん、設計コンペの開催を含め、統括してマネジメントしてもらいました。
まずはじめに、全社員へ働き方に関するアンケートをとることから始めました。社内に在籍している時間やコミュニケーションに関することを回答してもらいました。
その後、全社員に仕事環境に関する全社的な調査(ワークプレイスサーベイ)を行い、管理職への個別ヒアリングを経て、具体的なオフィス構築を視野に入れたプロジェクトを計画しようということになり、新たにメンバーを選定することにしました。“BAN3.0”が中心となり、社内のあらゆる部門から12~13人を集めたんです。このメンバーで、本当に必要なものや課題を可視化させるためのワークショップも行いました。なんとなく感じていた問題点を言語化し裏付けする中で、自分たちの考えを深め、新しいオフィスに対する想いを共有できたと思います。
ワークショップを経て|UNIQUE_SHIP」をオフィスデザインのコンセプトとし、設計者コンペを開催しました。このコンセプトには「同じ想いの下に、個性豊かな乗組貝(社員)たちがひとつの船に乗り、ワクワクするような航海に出発する」という想いが詰まっています。
ワークスタイル / ワークプレイス / オフィス / 働き方
株式会社電通アドギア
2018年3月
株式会社ディー・サイン
株式会社SIGNAL
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