4.Apr.2017カッコいいだけじゃない、本当に活用されるオフィス | 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン

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日本最大級のゴルフポータルサイトを運営する株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインの新オフィスをご紹介します。ゴルフに関わるサービスを総合的に展開している同社は、2016年11月末に虎ノ門から五反田へ移転をしました。
本移転プロジェクトのコアメンバー、経営管理本部 総務・秘書室の宮内さんにオフィスをご案内いただきます。

写真:受付正面。受付からガラスの壁を通して内部の様子が見通せる、明るい印象のエントランスエリア。受付向かって右手には来客中心の会議室エリア、左手には”クラブハウス”と呼ばれるスペースがある。

オシャレなだけじゃない、活気あふれるクラブハウス。実は300人も収容できる!

クラブハウスは見通しが良い空間構成。窓際には1人掛けの席が並んでおり、集中作業にも向いている。

様々な種類のテーブルや椅子、ソファが並ぶ空間に人が集まっている。

エントランス横にあるクラブハウスからご案内お願いします。ここには多くの人が集まっていて、活気のある雰囲気ですね。どのように使う場所ですか?

「もっと気軽に社内で打合せできるスペースがほしい」という社員の声から、このクラブハウスが生まれました。お昼ご飯を食べたり、簡単な打合わせをしたり、窓際に座って個人作業をしたり、自由に利用できます。

今では人が集まっていますが、企画したときは、正直なところこんなに利用頻度が高いと思っていませんでした。別フロアの執務スペース内にも自由に使えるスペースを設けていますが、シチュエーションを変えて仕事や打合せをしたい時に、このクラブハウスへ集まっているようです。

全社員参加の会議も、クラブハウスで行います。大体300人程度集まりますね。周りにある椅子を集め、レイアウトを変え、2面あるプロジェクターを利用して開催しています。以前は、40人以上の社員が集まる時には貸会議室を利用していました。一堂に会する場所が出来たお陰で、週に1回、何らかの集まりが開催されています。外部の講師を招いたワークショップを開催するなど、自発的に活動しやすくなったようです。」

植木があるロングテーブルの裏側。この席はいつも人気だそう。
クラブハウスと会議室エリアは、ほとんどがガラスで仕切られており、日差しがよく入る。

ゴルフの楽しさを感じながら、仕事ができるオフィス

どんな目的を実現しようと考え、このオフィスをつくったのですか?

「弊社はゴルフをテーマにした事業活動を行っている企業ですので、ゴルフの「PLAY FAST」になぞらえて、「WORK FAST」ということばを行動規範の1つとして掲げています。“短時間で成果を上げることが推奨される企業風土作り”、“業務の見直し等による一人当たりの生産性向上”を目的として作りました。」

写真左:芝で作られたパッティンググリーンの廊下。 写真右:ゴルフの試し打ちができるスペース

ゴルフの試し打ちが出来るスペースは、どんな時に使っているのでしょうか?

「こちらは、誰でもいつでも自由に利用できます。最新のゴルフクラブを揃え、飛ばした距離の測定・ニアピン大会・ドラコン大会などができるソフトが用意されています。実際の業務の他にも、仕事の息抜きや、来訪者とのコミュニケーションのキッカケに試してもらうなど、自由に利用されています。」

ゴルフにまつわる仕事といっても、様々な職種があるんですよね?

そうですね、同じ業務をしている人は少なく、手掛けている仕事の種類は幅広いと思います。旅行業の免許も取得していますし、“ゴルフテック”というゴルフスクールも運営しています。
他にも、「ゴルフ菜園プロジェクト」という、バーディするごとにアフリカの菜園に寄付されるというプロジェクトもやっていますし、ほかにも説明しきれないほどあるので、社員の働き方もそれぞれの業務に応じて本当に様々です。

10年越しで進化したフリーアドレス

本当に多岐にわたるのですね。皆さん、どんな働き方をされているのでしょうか?執務エリアについても教えてください。

10年前に作った移転前のオフィスからフリーアドレスを導入していました。
以前はビルを1棟借りして、執務フロアが複数に分かれていましたが、導入当初は全くのフリーで、どこでも、フロアをまたいで座っても構わない運用でしたが、このやり方では「どこに誰がいるのかわからない」、「組織・チーム内での連携が取りづらい」といった不自由さを感じる声も出てきました。

10年間の中で運用をすこしずつ見直していき、現在では部門毎にゾーンを指定したフリーアドレスへと変更しています。「この部署はこのあたりで」とだけ指定をし、その中で自由に選べます。

写真左:社内ミーティングスペース。写真右:執務エリアと外周を囲む社内ミーティングスペース。

写真左・右:執務フロアに設けられた自由につかえる作業スペース

「また、以前は執務エリアで軽く打合せをしたり、周りを気にせず静かに電話を掛けたりすることができるスペースがなく、「話し声が気になる」「社内の打合せスペースがない」といった問題がありました。それを受けて、現オフィスでは、執務エリアの外周部分に電話ブースや、気軽に打合せできる場所などを設けました。」

写真左:執務フロアの様子。床にひいてあるグリッドライン内であれば、ケーブル工事も必要なく、簡単にレイアウト変更ができる仕掛けがされているという。
写真右:執務エリアの柱に隠されたキャスター付き荷物入れは、大きな荷物の移動に便利。

写真左・右:執務フロアにあるカウンターテーブル。裏にはゴミ箱や文房具が置いてあり、導線上におくことで偶発的な会話がうまれる事を狙っている。

“ちょっとした仕掛け”から生まれる効果

他にも移転してから、働き方の面で「変えたこと」、「変わったと感じること」はありますか?

「何よりも、コミュニケーション量が増えましたね。気軽に声をかけられる、気軽にレイアウトを変えて集まってみる、そんな自発的な行動が見えてきたように感じます。これは、気軽に打合せできる場所を増やすなど、場を変えた効果だと思います。

それから、コーヒーを平日朝8:30まで無料で配り始めました。IT業界はどうしても夜型の働き方になりがちなのですが、この移転を機に“朝早めに出社するキッカケ”になれば、と思っています。弊社は、もともと月内のトータルした就業時間で管理しているので、コアタイムを守りつつ、仕事の調整が出来れば、堂々と自分の都合に合わせて出退勤の時間を調整できる制度です。

新卒採用で訪れる学生さんの反応も変わるかもしれません。ガラスの壁が多く、見通しが良いので社員がどんな風に働いているか見えるようになり、イメージしやすくなったのではないでしょうか。ちょっとしたことかもしれませんが、少しずつ色んな効果を生んでいます。」

活用できる仕掛けが盛りだくさんのオフィス。

最後に、このプロジェクトで“時間をかけて取り組んだこと”を教えてください。

「できるだけ通常業務を遂行しながら移転準備ができるよう、プロジェクトマネジメントを外部に依頼しました。もちろん、必要に応じて社員にも協力してもらっていましたが、社内の主力メンバーは3人です。

私たちが一番時間をかけて取り組んだのは、“社員の意見を広く拾い、会社にとって何が最適なのか”を見極める部分ですね。ご覧いただいた通り、同じ会社でも部門や職種によりやっていることが全く違うという環境ですので、皆それぞれオフィスに求めるものが違うという状況でした。社員からアイディアを募集し、アンケートをとり、部門選出者に直接ヒアリングするなど、社内のニーズを出来る限り多く拾うことから始めました。社員全員が求めていることの最大公約数を拾い、それを軸に“ゴルフダイジェスト・オンライン”らしさというのを、プロジェクトチーム側で盛り込んでいきました。

コストと実現したい事のバランスをとるのに苦労しましたが、社長の『現場が必要なことは、お金をかけてでも極力実現してあげよう』という言葉もあり、思っていた以上に実現できたことが多いプロジェクトとなりました。」

 

 

 

カテゴリー

ワークスタイル / ワークプレイス / オフィス / スタジオ / ゴルフ / 働き方

施主

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン

竣工

2016年11月

PROJECT MANAGEMENT

株式会社ディー・サイン

INTERIOR DESIGN

株式会社 シナト ( sinato )

関連情報

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