15.Jul.2022第27回オンラインFM会:アマナのオフィス・スタジオ見学会をオンライン開催

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FM(ファシリティマネジメント)担当者のコミュニケーションを目的に定期開催している「FM会」。27回目の今回は、株式会社アマナ様のオフィス・スタジオ見学会をオンラインにて開催しました。
テーマは「“文化”として変わり続けているオフィス」と「動画を配信するためのスタジオの構築」の2部構成で実施しました。

目次

  • FM会って?
  • オンラインでの開催は今回で27回目。その気になる内容は?
  •  – 倉庫リノベーションのオフィスにこだわる理由とは?
  •  – 短期間に続いたオフィスリニューアルの内容とは?
  • 企業が質の良い発信をスピーディに行うためのスタジオ作り。

FM会って?

業界の枠を超えて集まる、ファシリティマネジメント担当者の会。

様々な企業・団体のワークプレイスマネージャー(ファシリティマネジメントの担当者)が業界の枠を超えて集まるFM会。日々のオフィス運用の中で発生する課題・悩みを気軽に相談できる、コミュニケーション会として発足しました。

FM会は、皆さんの知恵が『輪』となり、継続的に『輪』を広げていくことを目的としており、毎度開催場所を変え、オフィス見学や講演などを絡めながら、DE-SIGNグループが主軸となって有意義な会の運営を行っています。

見学させていただく企業のオフィスでオンサイト開催していたFM会は、コロナ禍になり現地開催が難しくなる中、ステイホーム期間に入ってすぐにオンラインでの開催に切り替えました。

オンラインでの開催は今回で27回目。その気になる内容は?

今回のオンラインFM会は、トークテーマにもなっているアマナの動画配信のためのスタジオから、これまでにない配信スタイルでお届けしました。

記事の冒頭でもご紹介したように、今回は2部構成で、前半ではオフィスの、後半ではスタジオのご紹介とご案内をしていただきました。

前半のオフィスパートでご登壇いただいたのは、株式会社アマナ Platform Design統括室/facility management デパートメントマネジャーの樫山様。樫山様は、FM会発足のきっかけとなった、FM会にとってはとても重要な方です。

アマナが所有・運営するのは、国内外にあるオフィスやスタジオに加えて、商業施設内にある店舗までさまざまで、樫山様たちファシリティを担当する部署がそれらすべての施設の管理を一手に担っています。

倉庫リノベーションのオフィスにこだわる理由とは?

アマナのオフィスの最大の特徴は、倉庫をリノベーションして作られていること。きっかけは、1981年に南麻布にあるタイヤ倉庫をリノベーションしたことでした。倉庫をリノベーションしたオフィスを作ってから売上は格段に上がり、オフィスの重要さを痛感した経営陣は、その後1989年に本社を移転する際にも、移転先は倉庫にこだわったのです。

手を尽くして探した結果見つかったのが、現在の本社がある天王洲でした。当時の天王洲と言えば、東京の「陸の孤島」と呼ばれるような場所だったので、社員の、オフィスへの毎日の通勤が当たり前だった時代に、天王洲への移転には様々な苦労があったことは容易に想像できます。

それでも、倉庫をリノベーションしたオフィスにこだわるのは、アマナという会社にとって、オフィスは、社員が働きやすい場というだけではなく、社内外の様々な共創ニーズに応える制作拠点としての、重要なセールスプロモーションの場だからなのです。

短期間に続いたオフィスリニューアルの内容とは?

1989年に本社を天王洲に移転した後も、本社と同じ東京の湾岸エリア、大阪、上海にまで拠点を構築してきたアマナは、2017年・2019年の短期間の間に、天王洲の本社の大幅なリニューアルを実施しました。今回のFM会では、その天王洲オフィスをオンラインでご案内していただきました。一部ではありますが、アマナのこだわりのポイントをお伝えします。

<エントランス等>

・エントランスには、30年以上大切に使っている椅子やテーブルを配置。リニューアル時にピカピカに磨き上げ、現在も大切に使用している。

・法律の改定によりオフィスとしては使用できなくなった中2階は、備蓄倉庫として使用している。

・入退室用のカードリーダーは、上に写真をかぶせて見せないようにしている。

・コロナ対策説明のためのサインは自分たちで制作。「コロナ対策=青」とオフィス全体で色を統一して分かりやすくしている。

・南麻布のオフィスの鉄骨をオブジェとして展示。初めてオフィスを持った時のことを忘れないようにしている。

 

<会議室・ホール>

・AV機器などの細かい備品は、その備品の型を作って収納。ぴったりはまる型を作っておくとそこに必ずしまおうとする人の習性を利用している。

・コンセントは会議テーブルの下に隠し、表に出さない。”見せ方”を徹底している。

・ホール前方の舞台は、取り外し、持ち運びができるものを設置し、レイアウトを変更しやすいようにしている。

 

<カフェ>

・コロナ禍以前は社員食堂としての運営を想定し構築したが、現在は仕事ができる社内用のカフェとして使用している。来客対応も可能。

・社員食堂の厨房を想定していたスペースを、現在はお菓子を作る工房として使っている。元カメラマンのパティシエさんがいて、クライアントなどへの手土産を開発中。

 

<執務エリア>

・出入口は非接触で出入りできる自動ドアを設置している。

・サイネージを設置し、誰がどんな作品を制作しているかを社内で共有している。

・照明は安価でもデザイン性の高いものもを使って、コストコントールしている。

・レイアウト変更などによるコンセント工事をしなくて済むよう、持ち運びできるバッテリーで対応している。

 

また、各所にアート作品を展示し、オフィス全体の統一感と、美しさを保つための工夫が施されているのも特徴的でした。

企業が質の良い発信をスピーディに行うためのスタジオ作り。

後半は、動画配信のためのスタジオ構築・運営支援をサービスとして提供しているアマナが、どのようなサービスを提供しているか、また自社のスタジオの活用方法についても、株式会社アマナ チーフクリエイティブプロデューサーの村田様よりご説明いただき、実際に、まさに配信中のFM会の配信の裏側も見せていただきました。

企業活動におけるコミュニケーションの手法が次々とオンライン化している昨今、企業にとって質を担保した発信をスピーディに行うことは、社内外問わず、必須になっています。

配信のための自社スタジオを持つことは、その質とスピードを両立する一つの有効な手段となっているのです。

今回も沢山の方に参加いただき、ありがとうございました。オンラインで開催することで、より多くの方々に気軽に、また遠方の方々にもご参加していただいています。

次回ご参加希望の方は、Contactフォームからご連絡ください。

 

カテゴリー

オフィス / 働き方 / ファシリティ/ スタジオ

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