18.Feb.2016成長スピードを感じるオフィス | 株式会社SOU

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ブランド品・貴金属/宝石・時計・骨董などを買い取るブランド買取店「なんぼや」など39店を展開し、2011年の創業以来、増収・増益にて成長を遂げている株式会社SOU。その成長スピードを支えるオフィスが2015年12月に移転したとのことで、株式会社SOU代表取締役 嵜本晋輔氏にインタビューしました。

同社はBtoBオークション事業の「STAR BUYERS AUCTION」も運営しており、オークションルームをオフィスビルにつくったのは日本でも数少ないそうです。
これからのリユース業界を牽引するその存在感が、新オフィスからも垣間みえます。

株式会社SOU 代表取締役 嵜本晋輔氏にインタビュー

皆さんの中には、こちらの広告を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
どちらも株式会社SOUが運営する「なんぼや」の広告。筆者も電車の中で、この印象的な広告にじっと見入ってしまった記憶があります。

移転を考え始めたきっかけを教えてください。

株式会社SOU 代表取締役 嵜本晋輔氏

「前のオフィスは渋谷・道玄坂にありましたが、つぎは『丸の内のような立地にオフィスを持てるよう成長スピードをあげたい』という思いがあり、契約更新の時期を規定より、1年前倒しにして契約を結んでいました。その更新タイミングにあわせて計画したのが今回です。
私たちはリユース業界のもつイメージを変えていきたいと、常々思っています。そういった意味で、必要な移転だと思っていました。
オフィスで働く社員はもとより、お越しいただく業者の皆さまから、私たちが考えていることを感じ取っていただくことが、業界のイメージを変える一歩になるとおもい、計画してきました。」

拠点を決めた理由はどんなところですか?

「私たちは2015年に竣工した品川シーズンテラスに入居しました。ワンフロアのオフィスで、オークションルームも作るという目的がありましたので、こちらのワンフロア1500坪という広さがとても魅力的でしたし、続々開発が進む品川のイメージも良く、こちらに決めました。

『社員全員の顔を見渡せる環境で働きたい』『社員一人ひとりと交流しやすい環境がいい』という思いがあったので、それを実現できる場所を探していました。丸の内だと広くても800坪ほどのビルで、2フロアにわかれてしまう懸念がありました。こうやって品川シーズンテラスにワンフロアで入居することができたのは、ご縁があったんだと思います。」

場所もオフィスも大きく変化したと聞いています。これを機に、社員にどんなことを伝えたかったのでしょうか。

「渋谷にオフィスを構えていた時に感じていたのは、渋谷は遊び場に近く若い人たちが多く集う街なので『社会人としての意識が薄れがちになるのではないか』ということです。

また以前は、狭い空間で働いていたにもかかわらず、活発なコミュニケーションが少なく他部署との連携が不足しているように見えました。ですので、移転を機にしっかりと計画して仕掛けをつくれば、新しいコミュニティが生まれ、活発なコミュニケーションが起こるのではないか、と計画してきました。
『生き生きと、仕事を楽しむように働く人間になって欲しい』という思いから、そんな風に働ける環境をプロジェクトメンバーと企画しました。

結果として品川に移ったことが、仕事に臨む姿勢に良い影響を与えていると思います。景色も違いますし、通勤路ですれ違う人たちは大体スーツを着ています。会社へ向かう途中に気を引き締め、『仕事をしにここへ来ている』という気持ちで、意識を高めてほしいと思います。

会社がこのステージに来たことを実感してもらいつつ、より成長を続けるためにも、自分の会社に誇りを持ち、モチベーション高く働けるように、そして、より生産性を高め、活発なコミュニケーションをしながら楽しく働いて欲しいと思います。」

 

具体的にはどんな働き方になったのでしょうか。

今までは、固定席が中心でしたが、今はゾーンアドレス(グループごとに机が決まっているフリーアドレス)中心に働き方が変わりました。また、カフェスペースを広くつくり、自由に使えるようにしています。さらに執務エリアの周りには立ちながら気軽にミーティングできる場所も作っています。

タッチミーティングをしながら、ボードに書いて会話をする習慣が増えたとか。このガラス面、実はホワイトボードと同じように書けるそうです。

「私自身、今までそんなに話をする機会が無かった社員のところへフラッと寄って、カフェスペースでカップラーメンをすすりながら会話が出来たりして、やはり場の仕掛けというのは大事だなと感じています。そういう場所が無いと、声をかけることがなく過ごしてしまいがちですので。まだ移転したばかりですが、こうやって少しずつ変化が生まれています。

社員にも好評ですので、これからもっと自由なコミュニケーションが増えることを楽しみにしています。」

特徴的なものが多いオフィスですね。とくに見どころを教えてください。

「オークションルームをオフィスビルの中につくり、自社で運営をしているのですが、日本ではまず見かけません。さらに、他のオークション会場と大きく異なる点としては“バイヤーさんのため”に会場を設計していることです。

一般的なオークション会場では、運営側がバイヤーさんよりも高い位置にいてオークションするように設計されています。私たちの会場ではバイヤーさんが商品を見やすいように一番高い席にしています。
オークションルームは、オークションの会場としてだけではなく、社内のイベントなどにも活用していきます。」

 

「円形会議室がエントランスからすぐ見えるところでガラス張りになっているのも、ユニークです。そしてその周りをサイネージが囲い、SOUのコンセプトやその時伝えたいメッセージを流しています。」

「すべてのフォントがSOUらしくなっており、あらゆる場面でSOUブランドを感じてもらえるようになっています。エレベーターを降りた瞬間から、SOUのロゴが目に留まるようになっています。

企業ロゴを一新したときに「目利きを磨く。世界を変える。」というコンセプトをつくりました。そのコンセプトに沿ってロゴを踏襲するように、あらゆる場所のサインを作っています。

例えば、会議室のサインや壁面のデザインを見ると、ロゴと同じ角度で揃えて作られています。社長室のロゴも似顔絵のようでユニークです。見方を変えて目利きを磨いてほしいという意味で、細かいところも手を抜いていません。」

「そして、『オフィスビル内にこれだけの高低差があるのはとても珍しい』と言われます。オープンな空間をつくりたかったのですが、ただのフラットな空間では気分を切り替えにくくなりますから、空間に段差をつけて区切りました。
これにより、自然な高低差が生まれ、気持ちにも変化をつけやすくなったと思います。」

「カフェ内にライブラリーも設けています。お昼を食べながら、本を手に取ってもらいたいと思って作りました。本の選定はブックディレクターさんにお任せしています。管理職のメンバーにヒアリングをかけてもらった上で“今読むべき本”が600冊ほど選定されています。」

「今回のオフィスづくりは、今後の採用活動を見据えています。我々の業界では、オフィスに投資するという考え方があまり浸透していません。ですが、私自身は働く環境が大切だと考えています。
我々が扱う商品はリユースですが、このオフィスではそれを一切感じさせないつくりにしています。というのも、“リユースという概念だけにとどまらずにいてほしい”という思いがあるからです。常に目利きを磨く気持ちを高めてもらうためにも、先進的なデザインを意識したオフィスにしました。
さらに、来ていただく取引先の方にも、我々のイメージを今までのリユース会社以上のモノにしていきたいと思っています。
企業ブランドを確立すべく、HPもロゴも変えていくタイミングです。
これからの成長を見据えて、オフィス以外も会社として大きく変わっていこうとしています。」


カテゴリー

ワークスタイル / ワークプレイス / オフィス / 働き方 / オークションルーム

竣工

2015年

プロジェクト期間

2015年4月~2015年12月

入居面積

ワンフロア約1500坪

入居人数

約150名(入居当時)

PROJECT MANAGEMENT

株式会社ディー・サイン

デザイン監修・基本計画

株式会社ディー・サイン

基本設計・実施設計

株式会社シナト

サイン計画

株式会社エイトブランディングデザイン

内装造作施工

株式会社大成建設、株式会社PLUG-IN

関連情報

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