11.Mar.2020ゴミ箱に光を。オフィスの「ゴミ箱革命」o-Ne

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オフィスにあるゴミ箱というと、できる限り隠したい存在として空間の隅の方に追いやられていることが多いのではないでしょうか。
そんな陰の存在であったゴミ箱が、オフィスの中で存在感がありつつも周囲に溶け込み、空間を惹きたててくれる新しいダストボックスをご紹介します。
こちらはディー・サインがデザインをし、家具ブランドFIELさんとの共同開発 で構想から約1年をかけて完成。その中でプロダクトへ込めた想いをデザイナーのインタビューと共にお届けします。

光に照らされると陰影により美しさが引き立つ

デザイナー

株式会社ディー・サイン 
デザインディレクター 今村 剛

2013年に参画後、取締役就任。外資系企業のオフィス構築に数多く携わる一方、プロダクトデザイン、施設の企画等、多岐に渡り活動領域を広げている。

株式会社ディー・サイン 
デザイナー 小島 雪音

2016年に桑沢デザイン研究所を卒業し、ディー・サインに入社。学生時代はプロダクトデザインをメインで勉強し、卒業制作が雑誌に掲載される。現在はオフィスの空間デザインの現場にて設計業務をメインに、学生時代の経験を活かしてプロダクト制作も行っている期待の若手。

これからのゴミ箱は「見せるゴミ箱」へ

ゴミ箱の概念を覆す「見せるゴミ箱」誕生のきっかけとは?

今村:オフィス設計を行う中で、オフィスのゴミ箱問題は永遠のテーマ。今回、福岡県が実施した家具ブランド力向上支援事業の取り組みの中で、Achtさんからの依頼で、大川市の家具ブランドFIELさんとタッグを組み、プロジェクトをスタート。

小島:最初からゴミ箱を作ろう、と決まっていた訳ではなかったです。ただ、オフィスのゴミ箱というとデザインされているものが少なく、汚い、隠したい、邪魔、というネガティブなイメージが強いもの。そんなイメージを払拭した、愛らしさと綺麗な佇まいを備えた「見せるゴミ箱」をつくろう、と提案しました。

並べ方・並べる数によって違う表情を見せてくれる不思議なデザイン。
このデザインに辿り着くまでのプロセスとは?

今村:住宅にあるゴミ箱は大抵1~2個だと思いますが、人が多く滞在するオフィスのゴミ箱は結構な容量が必要になるので3~4個は当たり前。どうしても数が必要になってしまいます。だから一番始めに、ゴミ箱という大きなカタマリがあった時に、人がそれを見て楽しい、面白いと思ってもらえることを意識しました。

 

小島: またFIELさんからは30名規模のオフィスをターゲットにしたいという要望がありました。それは、これから会社が成長して、オフィスのレイアウト変更があった際にも柔軟に対応できるよう、動かしやすさも求められていました。

構想時のスケッチと3Dモデリング

小島:カタマリにした時の楽しさ、成長への柔軟性、見せる・・・という今までのキーワードから手書きのスケッチや3Dモデルリングにより、カタチのアイディアを出していきました。そのプロセスの中で、プロダクトがつくりだす「陰影」と「組み合わせによって見え方が変わる」という面白さに気づき、その部分を強調するようにブラッシュアップしていきました。

モックアップから陰影が美しく見えるラインを思考

「o-Ne」の誕生。名前の由来は?

今村:プロダクトが複数個並んで連なったときに見せる表情が、山並み・山の尾根のように見えるので、そこから「o-Ne(オネ)」という名前をつけました。

何種類ものパターンがあるように見えるが、1種類のみで構成させている
並べ方次第で様々な表情を見せてくれる

広がる「o-Ne」の可能性。これからの展望とは?

小島:o-Neは空間の中に置いても馴染みやすく、生活感を感じさせないデザインです。ゴミ箱の所定位置は空間の「端っこ」になりがちですが、空間の「真ん中」に置くこともできます。たとえば、オフィスのレイアウトにおいて、ワークスペースと打合せスペースとの間や、チーム毎で少しエリアを仕切りたい、といったニーズに対して高いパーテーションを置いてしまうと圧迫感が出てしまいます。そこまでしっかりとした区切りは必要ないような、緩やかなエリア分けのプロダクトとしても力を発揮してくれます。

今村:このデザイン性を活かして、ゴミ箱だけでなく、別のオフィスアクセサリーへの展開も構想中です。まだまだ発展していく予定です!

特設サイトはこちらから

「o-Ne」が見せる様々な表情を特設サイトおよびこちらからもチェックしてみて下さい。

 

カテゴリ―

オフィス / プロダクト / デザイン

商品名

o-Ne

デザイナー

株式会社ディー・サイン 今村剛、小島雪音

販売

FIEL https://fiel.jp/o-ne/

 

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